ビジネスでは、いかに相手に自分を印象づけるかが重要なポイントになります。相手に好印象を抱いてもらう方法はいろいろありますが、中でも特に効果が高いテクニックとされているのが「ゲインロス効果」です。
今回は、ビジネスで活用できるゲインロス効果の概要と、ゲイン効果とロス効果それぞれの具体例、ビジネスにおける活用方法について解説します。
ゲインロス効果とは?
ゲインロス効果とは、元の印象とのギャップにより、相手に与える影響が大きくなる心理効果のことです。
人は意外性やギャップによる影響を受けやすいため、最初からプラスの面を見せるよりも、あえてマイナスの面を見せてからプラスの印象を与えた方が強い印象を植え付けることができます。
プラスとマイナスのギャップは大きければ大きいほど相手にもたらす影響の度合いも強くなり、より高いゲインロス効果をもたらすと言われています。
なお、ゲインロス効果は最初に与える印象によってゲイン効果とロス効果の2パターンに分類されます。
ゲイン(gain)とは「得る・獲得する」という意味の英単語で、最初にネガティブな面を見せてから、ポジティブな部分を見せることで、プラスの印象を獲得できる効果のことです。
一方のロス(loss)とは「失う・損失する」という意味の英単語で、最初にポジティブな面を見せてからネガティブな部分を見せることで、マイナスの印象を強くする効果のことです。
ビジネスでは主にゲイン効果を狙うことになりますので、ゲイン効果とロス効果の違いをしっかり押さえておきましょう。
ゲイン効果の具体例
日常生活でよく見られるゲイン効果の具体例には以下のようなものがあります。
- 地味な顔立ちの人が髪型・眉毛・服装などに気を遣う
- 強面の人が対面では明るい表情や笑顔を心がける
- 髪型や眉毛で堅いイメージを作って対面で温和な対応をする
それぞれの具体例について詳しく説明します。
地味な顔立ちの人が髪型・眉毛・服装などに気を遣う
目鼻が小さい、彫りが浅いなど地味な顔立ちに悩んでいる人が、髪型や眉毛、服装などにこだわってスマートな出で立ちになると、元の姿とのギャップが大きくなり、高いゲイン効果を発揮します。
たとえば、ヘアスタイルを流行の髪型に変える、眉毛をきちんと整える、服装に気を遣うなどの工夫を取り入れることで、従前のイメージががらりと変化し、「意外とスマートな人だったんだな」と見直してもらえることがあります。
強面の人が対面では明るい表情や笑顔を心がける
生まれ付き目つきが鋭く、体型もがっしりしている人は初対面で相手に威圧感を与えてしまいがちです。
そのぶん、実際に話したときに表情が明るく、笑顔の多い人だとわかると、「怖そうに見えたけど、本当は穏やかな人だった」という安心感も相まって、一気に印象が良くなる可能性があります。
髪型や眉毛で堅いイメージを作って対面で温和な対応をする
髪型や眉毛の整え方によっては真面目でお堅いイメージを作り上げることができます。
その上で、実際に対面したときにユーモアを交えた会話をすれば、「人間味にあふれた人だな」「本当は面白い人なのかも」といったギャップが生まれ、相手の興味・関心を引くことができます。
ロス効果の具体例
ゲイン効果は自分の印象アップに役立ちますが、ロス効果はせっかくの良いイメージを低下させる原因となります。
日常でよく見られるロス効果の具体例には以下のようなものがありますので、うっかり実行してしまわないよう注意しましょう。
- ルックスがいいのに服のセンスが悪い
- 顔立ちは整っているのに髪型や眉毛のケアを怠っている
- オンとオフのときの落差が大きい
それぞれの具体例について詳しく説明します。
ルックスがいいのに服のセンスが悪い
ルックスのいい人はセンスも良いと思われがちなので、自分の体型に合わないスーツを着てきたり、ネクタイなど服飾小物との相性が悪くてちぐはぐなスタイルをしてきたりすると周囲から幻滅されてしまいます。
特にビジネスでは、センスが悪い人=仕事ができない人とみなされることもあるため、業績や売上に響く可能性もあります。
顔立ちは整っているのに髪型や眉毛のケアを怠っている
せっかく顔立ちが整っているのに髪型や眉毛が伸び放題になっていると、不潔なイメージを与えてしまいます。
特に男性は髪を短く整えている方が多いので、少しでも伸びてくるとヘアスタイルが崩れやすいです。
こまめにお手入れしないと、ロス効果の影響を受ける原因となります。
眉毛は髪の毛に比べると伸びるスピードは遅いですが、目元は人の視線を集めやすく、形が崩れていると「おかしい」「不自然」と思われやすいので注意が必要です。
オンとオフのときの落差が大きい
仕事では髪型も眉毛もきちんと整え、びしっとしたスーツ姿で決まっているのに、私生活ではぼさぼさ髪にくたびれたスウェット姿をしているなど、オンとオフの落差が大きい人は少なくありません。
誰とも会わない場合はそれでもかまいませんが、だらしない格好のまま外出すると、出先で仕事関係の人とニアミスすることもあり得ます。
オフのときもある程度、節度を保った身なりをしておかないと、ロス効果でマイナスのイメージがついてしまう可能性があることも頭に入れておきましょう。
ゲインロス効果のビジネスにおける活用方法
ゲインロス効果は、上手に活用すればビジネスを有利に運ぶことができます。
ゲインロス効果のビジネスにおける具体的な活用方法には以下のようなものがあります。
- 服装のイメージと実際の対応にギャップを持たせる
- 普段の表情とここぞというときの表情を使い分ける
それぞれの活用方法について詳しく説明します。
服装のイメージと実際の対応にギャップを持たせる
ビジネスでは、第一印象のイメージとあえて異なる対応をすることで、相手にインパクトを与えることが可能です。
たとえば、相手に親しみやすい印象を与えたいときは、ダークスーツにブルーのネクタイで冷静沈着なイメージを演出しておきながら、実際の対面では明るく、気さくな対応を心がけてみましょう。
すると、相手はゲイン効果によって「クールな印象だったのに親しみやすそう」という印象を強く抱くようになります。
逆に、誠実で真面目そうな印象を与えたいときは、黄色など明るい色合い×ストライプ柄のネクタイでカジュアルな雰囲気を醸し出しつつ、丁寧な口調で話しかければ、真面目で実直な印象を抱かれやすくなります。
普段の表情と、ここぞというときの表情を使い分ける
ビジネスで相手と対面する際は、話し口調だけでなく、表情にも緩急をつけるのがポイントです。
基本的には明るく、穏やかな表情をキープしますが、ここぞというときには一転して真剣な表情に切り替えると、それまでの印象とのギャップで、より強く本気や熱意を伝えることができます。
眉毛を整えてビジネスを有利にするゲイン効果を狙おう
最初と後の印象のギャップによって相手に強烈な印象を与えるゲインロス効果は、上手に活用すればビジネスを有利に進めることができます。
地味な顔立ちで悩んでいる方も、服装や髪型、眉毛などをきちんと整えていれば、元の印象とのギャップで「すてきな人」「きちんとした誠実な人」というプラスのイメージを与えられるようになります。
逆に、元がイケメンでも身だしなみが整っていないと、ロス効果によってビジネス相手にマイナスのイメージを抱かれる原因になるので注意が必要です。
身だしなみは今すぐにでも改善することが可能ですが、眉毛に関してはきれいにセルフケアするのは意外と難しいので、必要に応じて美容サロンの利用を検討しましょう。
ゲイン効果を狙えるきれいな眉毛に整えたい方は、代官山駅から徒歩3分、恵比寿・中目黒から徒歩7分にあるメンズ眉毛サロン代官山店のご利用をご検討ください。
フェイシャルにも気を配ればさらに好印象に
洋服や髪型、眉毛など、身だしなみをきちんと整えている男性は、ビジネスシーンにおいても好印象を与えます。髪型や眉毛と比べると、パッと見ではわかりにくい部分ですが、肌のきれいさは印象に大きく関係します。
疲れによるくすみや年齢によるしみ・シワは、老け見えの原因にもなるため、眉毛と同じくらいお手入れが重要な部分です。
プロの手によるフェイシャルなら、顔の印象を改善できます。肌が改善されると、周りの人に好印象を持ってもらえて、ビジネスシーンにおいても有利にすすめやすくなるでしょう。また、お手入れする時間がなかなか作れない忙しいビジネスパーソンにもおすすめです。
好印象の肌を目指したい方は、代官山駅から徒歩3分、恵比寿・中目黒から徒歩7分にあるメンズ美容サロン「TransATT(トランザット)」のフェイシャルメニューをぜひご体験ください。